付録 6 忌引あいさつ状 従来日本では、故人の35日目を、忌引と称して、その時、花料、香典等を受けた人々に対し、お茶またはふろしき等を「記念品」または「お返し」と称して、贈呈する風習がある。しかし最近は、この「香典返し」もせずに、宗教団体、杜会事業団体等に応分の寄付金をして、左のようなあいさつ文を差し出すこともある。 例文 謹啓 先般荊妻(亡父)○○、召天の節は御懇切な御弔詞をいただき、また御丁重な御供物を賜り、御芳志の程、まことにありがたく御礼申し上げます。本日は五七忌または)三十五日記念にあたりますので、追悼記念会を営みました。つきましては、御答礼致すべきのところ、故人の遺志により(○○公共団体、または)キリスト教伝道事業のため○○に寄贈いたしまして、御芳志に御応えすることに致しましたゆえ、微意のあるところを、なにとぞ御了察願い上げます。 一々参上して御礼申し上げるはずのところ、略儀ながら書中をもって右御あいさつ申し上げます。 年 月 日 夫 何某 (もしくは)男 何某 殿